豊島事件と産廃問題

 No16 菜の花バスプロジェクトとパーク&ライド 2002・11・4

<豊島で菜の花播種が、そして高松でパ−ク&ライドが始まりました>

 いま、豊島では菜の花バスプロジェクトが進行中です。まず、豊島で、そして、小豆島で、というのが地域的な広がりの目的です。

  立ち上げつつある現在、目標とするのは大別して2つ。超過疎地・豊島に路線バスを走らせること、そして、その燃料をカーボン・ニュートラルなBDF(バイオ・ディーゼル・フュエル)にすべく、菜の花の栽培を行うことです。

 路線バスを走らせる計画は順調に進みつつあります。いままで、島内で走っていたスクールバスが老朽化したことから、その運行を小豆島バスに受委託することになりそうです。このスクールバスをテスト走行し、それに一般の人たちを有料で乗せる方向で進んでいます。道路運送法上の許可申請はクリアできそうです。

 超過疎地で路線バスを走らせるだけでは、収益はとても出ませんから、これらを島内利用者や島外利用者(産廃見学者など)にチャーターバスとして利用してもらう、等の方法により、利益は出ないまでも、赤字とならない方向で進められています。

 小豆島バスが主体となってNEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)に申請した菜の花バス実証試験事業調査にかかる共同研究業務も採択されたそうです。  それに関連して研究員も公募するそうです。 「菜の花バスプロジェクト」HPに募集要項が出ています。学歴・年齢・性別不問です。〆切は11月14日です。

http://www.teshima.ne.jp/nanohana/

 豊島中学校前に「りんご坂」と呼ばれる休耕地があります。この棚田1ヘクタールを借りて菜の花畑にします。除草、整地、播種をやっている最中です。  来年になると瀬戸内海を見渡せる一面の棚田が菜の花でいっぱいになります。想像するだけでワクワクするような風景です。

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 パーク&ライドというと駅前駐車場に車をおいて公共交通機関で通勤するというイメージですが、高松でこの1日から始まったパ−ク&ライドは、大型スーパーの駐車場に車を置いて(100台分をキープするそうです)、阪神方面(神戸・大阪・京都)行きの高速バスを利用するというものです。駐車場を考えなくていいのでとても便利です。

 道路公団民営化問題で不採算の代表のようにいわれる本四国連絡橋ですが、明石大橋ができたおかげで、阪神方面の高速バスの便数が増えました。CO2排出量でいうとJRにはとてもかなわないでしょうが、安いのと乗り換えが要らないのがメリットです。

 新幹線だと乗り換えが必要ですし、料金も約半分です(近頃、連結の便利な便は「のぞみ」ばかりで一層高くなりました)。阪神方面に出かけるには、マリンライナーよりずっと便利です。建設にかかった莫大な借金の返済をめぐって、自治体と国とでせこい押し付け合いをしているところですが、全てが無駄ではないところもあります。政治的かけひきで3つも橋を作ってしまったのは、問題ではありますが・・・。  

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