豊島事件と産廃問題

No.4  豊島原論

 19999月にシンポジウム「瀬戸内海を守るために、私たちのできること」を開催して以来、豊島原論12回を数えるに至りました。99年にシンポジウムを開催しようとしたきっかけは香川県知事の「豊島の人はお金がほしいんでしょ」発言でにっちもさっちもいかなくなっていた現状打開にありました。多くの人に考えてほしい、そのきっかけにと思ったのです。

 その後、県が直島での処理案を出して最終合意がまとまりましたが、豊島原論は続いています。なかなか参加人数が集まらない、講師に出す謝礼もままならないのですが、豊島事件をきっかけに環境問題を考えていきたいと講演会だけでなく映画会、リサイクル施設見学会、トトロの森観察会など様々な企画を考えています。

 環境問題というと大げさですが、毎日の生活が環境問題です。環境問題解決のためには「意識をかえるべき」とよくいわれますが、普段の生活は無意識でやることが大部分です。無意識の生活=環境保全型にしていくためにも豊島原論に多くの人が参加してもらいたいと思います。

<これまでの豊島原論>

19999月 シンポジウム「瀬戸内海を守るために私たちのできること」
199910月 第1回豊島原論「全国の廃棄物紛争に学ぶ・豊島問題の全国的意義」
 講師:梶山正三
 
(弁護士・理学博士・戦う住民と共にゴミ問題の解決を目指す弁護士連絡会)
199911月 第2回豊島原論「未来のいのち・・・水俣、ベトナム、環境ホルモン」
 講師 原田正純(医学博士・熊本学院大学)
20001月 第3回豊島原論「21世紀のゴミ処理を考える」
 講師 依田彦三郎(止めよう!ダイオキシン汚染・さいたま実行委員会)
20006月 第4回豊島原論「これからの豊島と私たち〜調停成立から共創の未来へ」
 基調報告 石井亮県議・中地重晴(廃棄物対策豊島住民会議技術顧問)
200011月 第5回豊島原論「循環型社会の構築に向けて」
 講師 枝廣淳子(環境ジャーナリスト、通訳・翻訳業)
20011月 第6回豊島原論「自動車リサイクルと環境ISO
 講師 森光賢周(ISO管理責任者、品質及び環境ISO監査員)
20015月 第7回豊島原論「くらしの中からいのちの水を守る 琵琶湖からの報告」
 講師 藤井絢子(滋賀県環境生活協同組合理事長)

20017月 第8回豊島原論「ドイツの環境法とNGOの役割」
 講師 ゲオルグ・レナーツ(環境ISO主任監査員、ドイツ弁護士)
200110月 第9回豊島原論 映画「センス・オブ・ワンダー」鑑賞会
200110月 第10回豊島原論 リサイクル施設見学会(国分寺町)
20021月 第11回豊島原論 「トトロの森観察会in豊島」
20023月 第12回豊島原論「県外廃棄物の取り扱いに関する条例ーその内容と問題点」
 講師 石井亮(香川県議会議員)

 過去の豊島原論要旨 http://www4.ocn.ne.jp/~t-das/genron7.htm

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