豊島事件と産廃問題

No.8　 アースディかがわin豊島2002　　　2002･5･12 　

　５月３日は快晴でした。新緑の緑と山藤の綺麗な豊島でアースディかがわin豊島を開催しました。豊島で開催するのは今年で６回目です。チャーター便のフェリーで高松から豊島に着くと報道陣が多いのでびっくりしました。

　豊島に不法投棄された産廃の処理について中坊弁護士や地元、廃棄物対策豊島住民の方々の努力で最終合意がかわされて２年。現場の様子は刻々とかわりつつあります。

　今年の１月以来、４ヶ月ぶりに豊島にいきました。現場をみたのは10ヶ月ぶりくらいでしょうか。こんなにかわってしまって！！　現場の地表はゴアテックスの遮水ビニールシートで覆われ、黒い水が流れていた北海岸は地下18メートルまで鋼矢板が打ち込まれました。詳細はhttp://www.teshima.ne.jp/2002eday3.html　でどうぞ。 　

　四国は弘法大師（＝お大師さま）の生誕の地ですから、おせったいをする習慣があります。豊島では100年以上前から旧暦の３月21日をお大師さまの日として「おせったい」します。今年はたまたま５月３日で祭日でしたので、「お大師めぐり」もアースディの行事に組み込みました。

　お隣の小豆島から白装束のお遍路さんの一団や、この日にあわせてハイキングをしている一団もいて、島は600人ほどの島外の人たち、地元の人たちで大にぎわいでした。 　もうひとつ嬉しかったことは「豊島に菜の花プロジェクトを」（廃食用油精製代替燃料（BDF）を20％配合した燃料）ということで、菜の花油で走るバスが３台運行されたことです。菜の花プロジェクトは滋賀の環境生協が取り組んでいるものです。

　人口が1400人、高齢化がすすむ豊島には公共交通機関がありません。10ヘクタールの菜の花の栽培で豊島で走るバスの燃料をすべて賄うことができるそうです。菜の花プロジェクトとジョイントでき、菜の花油をつかったねこバスが走る瀬戸内海の小さな島・・・なんて想像するだけでも楽しくなります。

　このバスは違いますが、別のチャーターバスは菜の花の廃油を使った燃料を混合したディーゼルで走りました。

豊島に着くと、マスコミがいっぱいでした。真ん中のカメラを担いだ人の隣にいる人が豊島報道で有名なRSKの記者さんです。

これが豊島のおせったいです。お接待される方はうれしいけど、接待をする女性たちは大変です。

小豆島からの巡礼ご一行さまといっしょになったので後についていきました。これはご詠歌を歌っているところです。

現場の海岸です。黒い水がしみ出していたのに、こんなにかわりました。

これだけ見ると、ハイキングみたいですが、それでも表面のゴアテックスの下はいろんな産廃が混じった汚染土壌です。

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