研究会・講演会備忘録−印象に残ったひとこと−
No.10 「循環型社会白書」「環境白書」を読む会
循環型社会形成推進基本法第4条に基づいて循環型社会白書が提出されました。去年に続いて2回目だそうです。環境基本計画に基づく環境白書は2年に1度くらいは買っていますが、循環型社会白書は今年初めて買いました。
この読む会のイベントは2週間ほど前に急遽決定したそうです。6月3日の朝日新聞に循環型社会白書から描く2030年の暮らしの特集記事が出ていました。たまたま、東京の行く予定の日で、夜は何の予定も入っていなかったのでぶらりと参加しました。例の青山の国連大学ビルの裏です。
2030年の暮らしは・・・・
シナリオA 技術開発を進め、大量生産・大量リサイクルの高度工業化社会
シナリオB 徹底的に無駄をなくし、消費も地元中心のシンプルライフ
シナリオC IT・環境産業などを中心に経済成長を目指す
この3つのシナリオを書いたらしい環境省の方が朝の部、昼の部、夜の部と説明してくださいました。「環境白書」の説明をされた方は「・・でございます」(ございます、と言葉だけ丁寧なのは全ての官庁職員の特徴です)と眠気を催す説明をされる方でしたが、循環型社会白書の説明をされた方は公務員というより、不動産のセールスマンのようなvividな方でした(ケイタイをクビにかけているので不動産屋っぽかった)。
で、最後にシナリオA、シナリオB、シナリオCのどの社会がいいと思いますかというアンケートを採りました。60人くらいの参加者がいましたが、Aがひとり、Bが20人弱、Cが30人弱でした。栃木かどっかでアンケートをとったときはBとCが半々だったそうです。ついでに日曜の代々木公園では疲れたお父さんが多かったのかBが多かったそうです。
説明をされた職員の方は個人的にはBは貧乏くさくっていやだそうです。ただ、Bも江戸時代に戻れというのではなく、ドイツや北欧のような社会をイメージしているそうです。私はCを選択しました。
Cはサービス産業が伸び、リースやリサイクル・SOHOを推進し、商売の仕方を変えていく生活だそうです。シンプルな暮らし、フレキシブルなオフィス、環境関連産業が伸び、リサイクルショップが繁盛する。これに対し、Bはワークシェアリングを推進し、リフォームやDIY、リターナブル容器を使い、地産地消、家庭菜園のようなのんびりしたイメージです。「楽しい不便」といったところでしょうか?
家庭菜園とか自然保護とか大事だと思うのですが、なにしろムシが死ぬほど嫌いで、冬場以外は自然に親しむの不可能ゆえにCを選んだという次第です。