消費者がかわらなきゃ!!

No.11  愛の五段階説&タイタニックの一等船室の争い

 サッカー指導者の岡田武史さんはワールドカップ開催中は朝昼晩とテレビに出ていました。いまは新聞でよくコラムを見かけます。全日本の監督時代から文章のうまい人だなぁと思っていましたが、ここ最近の岡田さんのコラム等を読んで一層その感を強くしました。

 岡田さんは学生時代にローマクラブの「成長の限界」を読んで、環境問題に興味を持たれたそうです。  そして、マズローの欲求の五段階説(無知で知らないのですが(^^;))と同じように、愛の五段階説を考えたそうです。

 自己愛→他人への愛→家族・友人愛→人類愛→地球愛の五段階。最初の愛が満たされなければ次の愛へ進めない。自分を愛せない人に他人を愛せないし、他人一人を愛せない人に家族みんなを愛せない。・・・という理論です。  

 これ、実感として本当だなぁと思います。「自分を愛せない人に他人を愛せない」という第一段階から意外と難しい。でも、年をとるにつれて第三段階くらいまでは到達できると思います。難しいのはその先・・。人はいつ環境にめざめるのでしょうか??

 2002年8月27日からヨハネスブルクで地球開発サミットが開催されました。京都議定書が発効することもなく、再生可能エネルギー導入の数値目標が示されることなくパワーゲームに終わった感があります。

 ヨハネスブルクサミットは現在の地球の窮状に責任のある、私たち先進国側が享楽的な生活を見直し、生活レベルを変えなければならないのが主目的であるべきなのに、テーマが「途上国の持続可能な開発」と焦点がずれてきています。

 美容院で読んだ女性雑誌に「私たちはみんな、タイタニック号に乗っているのにいまだ一等船室と二等船室をめぐって争っている状態から抜け出せない」という岡田さんのインタビュー記事が載っていました。本当にそのとおりです。何とかenvironmental-consciousを実践しなければと思います。(2002・9・4)   

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