消費者がかわらなきゃ!!

No.12 リターナブル瓶とデポジット

 No10に書いたように瓶・缶・ペットボトル問題の根は深〜いです。確かにペットボトルやアルミ缶は軽くて持ち運びは便利です。最近は分別回収やリサイクルも進んできたので「使い捨てに加担している」という良心の呵責はなくなりましたが、ペットボトルのリサイクルには随分お金がかかっている。その割には再利用されていない。アルミ缶はリサイクル率では優等生かもしれないけど、随分電力を使っています。

 ビール瓶は回収率95%以上、平均で年3回、8年間繰り返し使用されるリターナブル容器です。飲食店では瓶が多いですね。これは酒屋さんが配達してくれるせいでしょう。一般家庭ではそういうわけにはいかない。

 つくづく思うのですが、ペットボトルの清涼飲料水やアルミ缶ビールの手軽さを犠牲にしても重いビンを使うインセンティブはないものでしょうか?ビール瓶はいまやお店で飲むときくらいしか見かけません。スタイニー瓶はいままでの大瓶よりずっと便利ですが、それでも1ケースとなると重い。

 我が家はスーパーの隣に住んでいますが、それでもスタイニー瓶1ケース(20本入り)を買って帰るときは青息吐息です。瓶を返すと1本あたり10円もどってきます(この預け金方式をデポジットといいます)。計200円とこの重さを天秤にかけると、ビミョーです。

 1本あたり30円だと600円、このくらいなら返しにいこうって気がします。もう少しデポジットの金額を高くした方がいいと思います。八丈島ではデポジットを実施しているそうです。島のような閉じた経済だとデポジットも有効です。

 デポジットはある程度の範囲の自治体が一斉に始めないと効果はありません。ですからメーカーや自治体の協力体制が大事になります。重くても瓶をもっと使うようにするインセンティブはこれしかないと思いますがどうでしょうか。(2002・9・4)

 

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