消費者がかわらなきゃ!!
No.17 キリンビール岡山工場見学記 2002・7・26
朝4時半に起きて、6時半に家を出て、岡山県瀬戸町にあるキリンビール岡山工場の見学会にいってきました。これは(財)経済広報センターというところの「企業と生活者懇談会」とよばれるもので60数回目だそうです。私が参加したのは一昨年に続いて2回目です。ぜひゼロ・エミッションを見たいと思って参加しました。
工場は最近全面リニューアルしたそうで、塀も取り除き、見学自由の自由な雰囲気です。全体で11万坪、岡山後楽園11個分だそうで広々としています。ビオトープの池と庭園が造られていました。私にとってビオトープは理論を知っているだけで、実際に見たのは初めてでした。人工的に自然を造り出すというのだから「まがいモノ」かなぁと思っていましたが、人工池もそれなりにキレイでした。
広報の方の説明では「あっちの山の生き物がこっちの山に行こうとしても家や道路があって横断できない。あっちの山からこっちの山に生き物が移っていく足がかりになるように」作ったそうです。人工池といっても近くの吉井川を網でせき止めて、小さな魚も一緒に移してきたので、メダカみたいな小さな魚がいっぱいいました。ブラックバス等大きな魚は移さなかったそうです。大賀バスもきれいに咲いていました。 蛍も飛んでいるそうです。去年は蛍をめでながらゲストルームで職員がビアパーティをしたそうな(羨ましい〜)。
毎日飲んでいるビールの製造工程を初めてみました。モルトとかホップとか名前を聞いたことがあるだけで、こんな風に仕込んで、発酵させて貯蔵して作るのか〜と感心しながら眺めていました。貯蔵タンクで寝かすのが40〜70日。その間は自然に任せるが、あとビン詰め・樽詰めなどの製品にする段階は完全自動化。人はほとんどいません。
ゼロエミッションも実践しています。「いまはビール酵母が売れるんですねぇ」(ただ、ビール酵母自体にはやせる効力はないそうです。食べ方に秘訣があるそうです)という点と、あの大瓶を軽量ビンに全て変換中、というのが印象的でした。ビンの方がリターナブルできてアルミ缶よりずっといいと思いますが、重いのが難点ですから。
ゼロエミッションを実施して最後に残ったのが蛍光カンと乾電池だったそうです。乾電池はある程度たまったら日本で唯一つの処理業者がある北海道に送っているそうです。