消費者がかわらなきゃ!!

No.2  ゴミの分別収集

 最近は、各自治体とも分別収集が徹底してきました。消費者の責任としては曜日ごとに分別して出すとそれで終了。あとは市の収集車がやってきて運んでくれます。私の住む高松市では@燃やせるゴミ、A燃やせないゴミ、B紙・布、C臨時・粗大ゴミ、D有害ゴミ、Eプラスチック容器包装、F缶・ビン・ペットボトルの七種類の分別です。

 でも、缶やビン、ペットボトル、プラスチックは一緒に集めた後どう処理されているんだろう。と思って、市の主催するリサイクル施設見学会に参加してきました。容器包装類やペットボトル等は一業者が一手に集めています。冬の寒い日でしたがそれでもまず臭いが鼻につきました。特に夏など臭いがきついと思います。小学生の見学会などでは正直というか、遠慮を知らないというか、バスから降りて開口一番「くせぇー」というそうです。

 缶・ビン・ペットボトルをいっしょに集める分別方法が始まったとき、やはり「どうして?」って思いました。業者にいわせるとこの方が効率的だそうです。自治体で分別収集しても100%分別はできないので二度手間だし、専用収集車を走らせるのも経費がかかるってことです。でも、寒い屋外で袋をやぶってラインにのせる、異物を除去するのは人の手です。

 そして一番の疑問点はビンです。ビンは処理ラインで必ず壊れます。カレットにしてリサイクルするそうですが、リユースの方がずっと効率的。だから意地でビールはアルミ缶ではなくスタイニー・ボトルを買ってましたが、リユースが普及しているドイツの友人が「ビンは重いのでお年寄りには難しい」というのを聞いて「それもそうだ」と納得させられました。

 市の方でも「ビンはできれば酒屋さんに返却してください」といってます。返却すると1ビンあたり5円ほど戻ってきますがインセンティブとしては弱いですね。デポジット制を本気で広めるなら「返さないともったいない」と思えるくらいの金額にすべきだと思います。そしてある程度広範囲でやる必要があります。

 「缶・ビン・ペットボトル」や「プラスチック容器包装」は分別・圧縮処理されて専門の業者に販売されています。トラックではるか遠くの業者まで運ばれます。トラックの運転手さんがしみじみとこう言ったそうです。「今までいろんなモノを運んできたけど、ゴミを運ぶのは初めてだ。時代がかわったもんだ」。

 容器包装リサイクル法ができたのでお金はそれなりに回収できているようですが、リサイクルには莫大なエネルギーとお金がかかっている実感させられました。

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