消費者がかわらなきゃ!!

No.3  公共交通機関とマイカー

 東京に住んでいたときは車を持っているとかえって不便でした。都心へ行くには電車の方が便利だし、駐車場代は高いし、慣れた場所以外は道路がわからないし(最近はカーナビがあるのでこれは解消)・・。

 地方都市では車がなくても何とかなります。バスは1時間に2,3便、その上、バス料金は高いけど「車を使わない」という「高い志」があればがまんできる不便さです。でも、過疎地だと車は必需品です。

 総務庁の家計調査によると、人口100万人以上の大都市での68%、東京区部での53%に比べて、町村でのクルマの所有率は94%と高くなっています。あの豊島では世帯別のクルマの所有率は100%を超えるのでは(運転可能な人は全員持っているのでは?)と思います。小さな島と思われていますが意外と広いし、公共交通機関はゼロです。ついでに、信号もゼロです。

 温暖化防止のために公共交通機関を利用しようというコマーシャルをよく見かけます。これは都会向けのCMで、田舎だと「どこにも出かけるな」と同意語です。あたかも温暖化の切り札のようにいわれる炭素税もエネルギー源の転換のためには有効だと思いますが、ガソリンの消費を減らす目的にはそれほど効果的だとは思えません。

 ガソリンはガソリン税だけで52.8円、その他もろもろの税金の固まりなので、炭素税を課して2,3円高くなったからといって消費が減るとは思えない。ガソリンに偏りすぎのエネルギー関連諸税を改正すればかえって安くなってしまうかもしれません。

 となると、燃料電池車がガソリン車にとってかわる日を待ち望むしかありません。小泉首相も施政方針演説(200226)で3年以内の燃料電池車の実用化をあげています。でもクルマは平均10年は使うので、ガソリン車にとってかわるのにはまだ最低20年くらいはかかりそうです。となると低燃費車と小型車を促すインセンティブが要るなって思います。

 現在、自動車の排気管から排出されるCO2は、平均的な日本の自動車ユーザー一人で1年間で5.8トン、2g入りのペットボトルで150万本だそうです。150万本です!!!

20歳で免許を取ってから、総計何百万本、いや、何千万本排出してきたのか、すぐに計算できませんでした。(^-^;)

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