消費者がかわらなきゃ!!

No.41 京都のゴミは無分別? 〜京都人はenviro-conscious?〜2003・4・27

  
         <ねね様の開創した高台寺の桜>

 4月に入ってから[NPO課税→公益法人改革]のことばかり、考えてきたので今回は ちょっと軽〜い話題を。

 ということで京都市のゴミ処理について。 環境にこだわる人にとって、「京都」というのは独特の重みがあります。

  何といっても1997年の12月に開催された第3回締約国会議COP3で「京都議定書」 が締結され、日本はCO2を6%削減するという国際公約が決められた場所でもあります。 (もう、7年も経っているのに未だに批准されていない、それどころか米国が離脱して、日本も6%削減どころか、8%増加になりそうな雲行きなのは残念です) 「Kyoto Protocol」を締結するような都市だから、ゴミ処理は徹底しているに違いない と思っていました。

 今春 長女が京都の大学に入るので引っ越しをしました。ゴミが いっぱい出ました。どんな風にゴミを処理すればいいのだろうとみてみると、ゴミの分別はほとんどしていないのです。びっくりしました。

  京都では「全量焼却主義」を原則としているそうです。週に2回、家庭ゴミが回収さ れます。ゴミ袋も自由です。出されているゴミ袋はブルーの袋が多かったです。 半透明のゴミ袋に慣れている目には中身が見えないゴミ袋も遅れてるって感じでした。

  これとは別に資源ゴミを週一回収しています。その中身は「ペットボトル、缶、ビン」 です。回収したスチール缶とアルミ缶は有償で売っているようです。ビンは運搬して いる途中で割れてしまうでしょうから、カレットとしてタダで売却。近頃、量が増え、 市町村の負担が増えると悪評高いペットボトルはお金を払って処理しているようです。

  あと大型ゴミは別途連絡して処理するようです。不思議に思ったのは燃えないゴミ (ヘアピンとかホッチキスとか、いつ出すのか分からなかった。燃えるゴミと一緒に 出すのかな?)

  マンションの管理人さんにゴミ処理の仕方を聞くと、「京都は燃えるゴミも燃えない ゴミも全部一緒です」というのです。「ヒャ〜!びっくり」。私の住む高松市では ほぼ毎日、種類別にゴミを分別処理しています。導入されて2年くらいになるので 慣らされてしまったのか、何でもいっしょというのには抵抗を感じました。

  ゴミ袋の有料化をしているわけでもありません。(一方、長男が住んでいた調布市 では4月から有料化されゴミ袋10枚入りで800円というのもびっくりしました。 高いのはゴミ処理費用を認識させる上では大事です。これが、ちゃんとゴミの減量化につながればいいけど、不法投棄が増えると困りますね)

  京都市のゴミ処理政策はどうなっているんだろうと思って調べてみると面白いURL をみつけました。いま、長野県で弁護士をしている方が学生時代に調べたらしいレポ ート、ちょっと古いけど現在もあまりかわっていないようです。

http://homepage2.nifty.com/and-/writing/gominoyukue.htm
この方の駄文と書いてあるサイトも面白くて、つい読みいってしまいました (司法修習生時代の話が面白い^^;)。

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この全量焼却主義というゴミ処理の方法ではゴミを分別しようというインセンティブ にも、ゴミを減量しようというインセンティブにもなりません。

 「ゴミの分別」がゴ ミを減らす第一歩。これほど大型焼却炉による一括焼却主義が批判されているのに古 いものを大事にする京都人は何のテイコーもないのでしょうか?

   町中いたるところにあるお寺や神社の庭は見事にきれいに掃き清めているのに、ゴ ミの焼却やダイオキシン問題に対してはどう思っているのでしょう?

 町中、いたる所にある 街路樹の剪定も手間ヒマがかかると思います。剪定ゴミはトラックで運んでいるので しょう。バイオマスとして利用することも可能だと思いますが、どうなっているのかな?

 余談ですが、ここ数週間、公益法人改革ばかり考えていた悪影響か(^^;)、寺院の入場 料を払うたびに、これは宗教法人の収益事業として課税されているのだろうか?って つい、考えてしまいました。京都や奈良という古都の神社仏閣は課税方法によっては 大きな税源になりそうです。

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