消費者がかわらなきゃ!!

No.46 農業バンザイ!  2004・5・20

  最初から余談ですが(^^;)、昨日「世界の中心で愛を叫ぶ」を見にいきした(涙ぽろぽろ)。 香川県の庵治町という、仲間で「菜の花プロジェクト」をやっている田んぼのある小 さな町がロケ現場でした。よく知ってる風景ばかり出たのでうれしかった。

 香川県にはローカルの名にふさわしい路面電車が走っていないないので、さも地方都 市にみせるために愛媛県・松山市の路面電車を使っていたけど、、、愛媛県人として は許してやろうか! (これは古〜い話だけど「東京ラブストーリー」というテレビドラマで「カンチ」が 故郷の愛媛に帰る場面でも同じように違う場所を合成してさも地方のきれいな景色の ようにみせていました)

  去年ロケの話をきいたとき、「世界の中心が香川県かしら?」と疑問でしたが、そう ではなくて、オーストラリアのロックマウンテン(正確な名前忘れた)が「世界の中 心」でした(^。^)

 ロケ現場は以下からのぞけます。http://www.town.aji.kagawa.jp/eiga/aitop.htm

         

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  今回は少し柔らかく、「農業バンザイ」ってテーマで。どうしたら近い将来日本が貧 乏国になって食糧輸入が少なくなる事態に対応してサバイバルできるかってことを。 (四半世紀くらい前、将来食糧自給ができなくなったら空き地でじゃがいもを作って 食いつなごうとかなり真剣に考えていました。米作は腰が痛くなりそうなので。。)

  ここも規制緩和が必要な世界です。日本の農業は競争力がないので都会で集めたお金 (税金)を田舎にばらまいて農業を保護してきたのが自民党の政策でした。田舎と建 設業は素直な集票マシーンだったのでしょう。それでも首尾一貫した政策ではない ので、少々の補助金や低利融資くらいでは農業だけで食べていくことはできず、いま や地方の農業は風前の灯火。70代でも現役ばりばりで仕事をしないと後継者がい ない、離農によって荒れてしまった棚田がいっぱい、という状態に陥っています。

  米は生産性が低い。よほど大規模にやらないと趣味程度におわってしまいます。実際、農業所得(収入ではない)ゼロというところが兼業農家の大部分でしょう。 高度成長期には田舎の田んぼで米をつくるより、都会に行く方がずっと経済的に楽 だった。だから、みんな都市部にいってしまったわけですが、いまや、地方の時代。 別名「産業の空洞化」時代。

 リストラされた中高年や、定年になっても元気な高老年(?) がいっぱい(勤勉な日本人=仕事を取り上げた後、遊ぶすべを知らない。そのうえ年 金ももらえない)。ちょっとくたびれかかっているが、まだまだ余力のありマンパワ ーがいっぱいの時代になりました。

 第一次産業はどうしても、人力による必要がある ので、大いに活用する必要があります(近い将来、自分もその一人)。 すなわち、「農地法の改正」です。

 ずっと前にも書きましたが「家族で農業」という のは時代に合わないと思います。家族のうち、だれかひとりかふたりが農業カンパニ ーで働く、あるいは個人規模の農業でも家族全員でしない方がいいと私見として考え ています。 農業は工夫次第で儲けることもできるけど、自然が相手だから人間の力では及ばない リスクが常にあります。

 価格も変動するし、天候によっては不作の年もあります。家族全員でやっていては「不作の年は一家心中(縁起でもないけど)」になりかねません。 江戸時代のように飢饉って事態は起こらないでしょうが、借金がかさむばかりです。

  銀行や農協、政府系の金融機関は、お金は貸してくれます。土地本位制の金融システ ムですから。でも、借金体質では農業も大変です。そして、大抵の農家は借金をかか えて青色吐息状態だろうと思います。機械化などで、借金をしないとやっていけない 農業になっていますが、耕地面積が狭いので「大もうけ」というわけにいきません。

 このようなリスクを分散させるためにも、農業生産法人や株式会社、そしていま話題 のLLC(有限責任会社)の農業参入をみとめるべきでしょう。NPOの農業参入と いう形態もIターンやUターンの若者には魅力的でしょうし、耕作放棄地を信託によ って集約して大規模な農業経営という形にするのも面白そう(現行法では、「農協」 しかできない)。

  農業も職業選択の自由によって選んだ「ひとつの仕事」です。人間が生きていくため に必要な食べ物を、いろんな方式で、効率的に運営できる方が楽しい。 この農地法の規制緩和には農協が反対しているそうですが、どうして?このまま農 業人口が少なくなれば農協の出資者だって、利用者だって激減してしまうのに・・・。

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