消費者がかわらなきゃ!!

No.47 おそるべし、ごっくん馬路村  2004・5・28

  2003年7月31日に「No.27 ごっくん馬路村とモネの庭」をテーマに「うまじ村讃歌(?)」 を書きました。そしてNo29 上勝町の「2020年ゴミゼロ宣言」を書きました。

今回はビジネスの成功例として高知県馬路村と、「ゴミゼロ宣言」で全国的に 有名になった徳島県上勝町の提灯記事を書きます(^。^) 個人的に四国内でいってみたいと思うのは、この高知県の山奥の馬路村(人口1300人) と徳島県の山奥の上勝町(人口2220人)です。

 どんな過疎地でも「やればできるんだ」 ということを実践してくれています。 http://www.kamikatsu.jp/ が上勝町の公式サイトです。 上勝町は去年9月にゴミゼロ宣言をしたことで有名になった町です。リサイクル率79%、 34分別をしています。収集車は走っていません。各人がゴミステーションに持ち込む のです。
http://www.kamikatsu.jp/kankyo/zero_sengen.htm

 そしてもうひとつ素晴らしいと思うのは老人パワーをビジネスにしていることです。 第三セクター「株式会社いろどり」はお刺身のツマなどに使われるモミジなどをお年 寄りの人力を使って出荷します。おばあちゃんたちが山にいって葉っぱものなどを集 めてくるのです。

http://www.irodori.co.jp/
 の紹介記事によると
★ 「彩事業に取り組む生産農家さんのほとんどが高齢者です。しかし、そんなことは微 塵も感じさせない程器用にパソコンを操作し、自分の商品がいくらで売れたか、あす の出荷数量はいくつにしようかと戦略を立てています。指先を動かし、頭の中に考え をめぐらせ、収穫に体を動かす。これが町全体で寝たきりの高齢者が、わずか2名であ ると言う健康長寿にもつながっています。身体的な健康はもちろんのこと、精神的な 健康でも大きな効果が出ています。彩事業に取り組むことが『生きがい』になって、 『がんばろう!』という意欲がコンコンと湧いています。」

  有償ボランティアなんて甘っちょろいモノではなく、まさしく、老人パワービジネスです。 テレビでみただけ(行ったことはない)ですが、年金の何倍も稼いでいるおばあちゃ んもいるそうです。このビジネスを思いついた人、そして、これらをマネージしてい る人はすごいですねぇ。

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そしていまや地域ブランドとなった馬路村。
http://www.inforyoma.or.jp/umaji/index.html
↑が馬路村の広報。ホントにこんな子供がいそうな超山奥の村です。 村へ続く道はバスの離合もできないような川沿いの狭い1本道。そんな小さな村で 1979年以来ユズ入り加工品の販売を始めた。

  ユズ飲料「ごっくん、馬路村」大好き人間としてはうれしい。ホントにこれは美味しい。

2003年度のユズ加工品売上高は29億8000万円です。発売17年目だそうですが、売上を 伸ばし続けるコツは「変わり続けること」だそうです。 変わり続けることはビジネスの基本中の基本。同じコトを毎年やっていてもじり貧に なるだけです。

 周辺の市町村と合併しないことを決めた馬路村は「村自体のブランド化」に乗り出し ました。ユズ飲料の「ごっくん馬路村」だけではなく、間伐材などの森林関連製品の 売り込み、さらには馬路村自体の売り込み「ゆずの森構想」を進めています。

 どんな過疎地でも自給自足は無理な時代です。産業振興を通じて換金性のある商品を 増やしていくしかありません。とても難しいことだけれど、それでもやはり、環境を ビジネスにしていく必要があると思います。

 頑張れ、馬路村の子供達!そして、上勝町の元気なおばあちゃんたち!

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