消費者がかわらなきゃ!!
No.51 環境と経済の好循環のまち 〜徳島・上勝町と高知・梼原(ゆすはら)町〜 2004・6・16
環境省は「環境と経済の好循環のまち」として全国で11ヶ所を選びました。
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5032
http://www.env.go.jp/press/file_view.php3?serial=5683&hou_id=5032
四国内でも34分別「ゴミゼロ宣言」で有名な徳島県の上勝町とクリーンエネルギー を使った町づくりを実施する高知県の梼原(ゆすはら)町の二ヶ所が選ばれました。
小さな町でも(小さな町だからこそ)創意工夫して頑張っているところがあるのは 嬉しいことです。
すっかり有名になった上勝町の笠松町長さんは講演などにひっぱりだこのようです。
http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/aoyama-col422.html
・ゼロウェイストスクール運営のための情報収集発信
・スク ールにおける人材育成事業
・エコマネーによる経済
・物流の変革モデル事業 これらを実施するために委託費を使う。
チップボイラやペレット燃焼機器も購入するそうです。 森林の保全としてバイオマス利用の進める新たな試みもあるようです。 第三セクター「もくさん」にチップやペレット(チップをまとめて固形化したもの) の製造ラインを整備する。そして生産したチップをシイタケ栽培などを行う第三セ クター「上勝バイオ」に供給するそうです。
「捕らぬ狸の皮算用」によると、チップの売上高もくろみ額は2000万円。 この売上によって森林組合で新たに7人の雇用を確保するそうです。 また、この化石燃料からバイオマスへの切り替えによって年間1300トンのCO2排出 量が削減できるそうです。「すごいなぁ」と思います。
もうひとつの町、梼原町のことは不覚にも知りませんでした(>_<)。
http://www.town.yusuhara.kochi.jp/
四万十川上流という場所をみてみるとむしろ高知県というより、愛媛県宇和島市に 近いようなところです。太陽光や風力、バイオマス、小型水力といったクリーンエ ネルギーで発電した電力を電力会社に売電する。その資金を使って森林整備や間伐 材の利用、森林組合の雇用を増やすといったことに使うそうです。
両方の町に共通するのは山間の超過疎の町ということ。 人口が減少し、高齢化が進み、森林が荒廃しているというのが共通点となっています。 そして、町が旗振り役になって新たな試みを行うことによって収益をあげる。 森林を保全するための新たな雇用をおこない、森林の保全とバイオマス利用促進を 行っているというところでしょうか。
「まず利益をあげる」のが大事。「税金でまかなう」というのでは先にすすめませ ん(もっとも資本金は町税金からの支出でしょうが・・)。 そして、事業による収益を新たな雇用につなげる。 再生可能エネルギー促進は「新たな産業育成と新規雇用の確保」がキーワードにな っていると思いました。