消費者がかわらなきゃ!!

No.52 3丁目の夕日  2004・6・24

  「3丁目の夕日」ってマンガ、ご存じですか? 「夕焼けの詩・3丁目の夕日」は「夕日町3丁目」に住む「鈴木さん一家」を中心に 動物やお化けも登場させて昭和30年から昭和40年頃の日本の風景をほのぼのとし たタッチで描いています。

 現在、小学館発行の週刊誌「ビッグコミックオリジナル」 に連載されていて、コミック本として45巻まで出ています。 見たことはないのですが、テレビでも放映されているようです。http://www.mxtv.co.jp/3chome/

 子供の頃は少年マンガの「鉄人28号」に「スーパージェッター」「宇宙少年ソラン」、 ついでに「リボンの騎士」が大好きなマンガオタクだったのですが(これらのマンガの 内容がわかる、という人は同世代人いうことになります。年がばれる^^;)、「ベルサ イユの薔薇」が一世を風靡した中学生の頃からマンガは読まなくなりました。

 最近は唯一、「3丁目の夕日」が好きで、たまに読んでいました。「隣のトトロ」に も通じるものがありますが、人と環境にやさしかったレトロの昭和30年代が描いて あって懐かしくって大好きです。キッチンが台所(炊飯ジャーではなく「おひつ」 だった)、トイレが便所(水洗トイレなんて皆無でした)、ダイニングテーブルが卓 袱台だった、そして、畳の部屋が万能だった時代です。

  ワタシの育ったところは「超」がつくような田舎でしたが、夏休みといえば朝6時半 のラジオ体操から一日が始まる。朝ご飯を食べたあとは、近所のガキといっしょにセ ミ取りをしていた。車より人間様の方が強くて、なんと田舎道の真ん中でドッジボールをしていました。(この間、少し年上の方と昔のことを話していたら、子供の頃は 牛に引かせて田んぼをやっていたそうで。時代の生き証人になりそうです^^;) 「古きよき時代」。

 遊ぶことしか仕事がなかった子供時代、昭和30年代のことです。

  今は無理をしてリサイクルなんて叫んでいますが、あのころの田舎ではエコが当然だっ たのですね。 ゴミ収集車なんて走っていなかったのにゴミ処理はどうしていたのでしょう? 使えるモノは、トーゼン生活の知恵として、リユース・リサイクルしていたのでしょう。

  スーパーだって袋をもらうことはなく、買い物袋を持参していた。お豆腐はボールの ようなものか、お豆腐用の竹かごをもって買いに行く。お醤油はカラになったお醤油 ビンをもってお店でドボドボと入れてもらっていました。

  あの頃の実質賃金は、昭和35年で現在の5分の1、そして昭和35年のエネルギー消 費は現在の6分の1だそうです。 幸せも5,6倍になったかな?と考えると「価値観が多様化して難しい時代になった」 とロダンの「考える人」になりそうです。(>_<)

  「江戸時代はエコ社会」なんていいますけど、ほんの30年ほど前までモノを大切にする、 使えるモノは使い回しをする時代だったのですね。

 モノを大事にする自分の親の世代と、何でも使い捨て(テッシュペーパーさえ大事に使 っていたような気がする)が当たり前になってしまっていた「罪深き」自分の生活を省 みて、まさしく反省ザルです。

 いつのまに、こんなに豊かさに慣れきった生活になっ たのか、1995年の阪神大震災のときまで気付きませんでした。

  「本当に大切なものは、目にはみえないのだよ」(「星の王子様」より)。なんて奥深い言葉なんでしょう。 「本当に大切なもの」をみつめていきたいと思っています。

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