消費者がかわらなきゃ!!

No.53 NPO仲間は楽しいから続けられる 2004・6・30

       

 お金が絡まなくって、価値観が同じような仲間といるのが一番楽しいですよね。

  「たかがお金、されどお金」を基礎理念としていますので、本業で仕事を続けていくこと も社会人として大事なことだと思っています。でも、仕事はいつかは引退するだろうけど、 ボランティアというかNPO活動だけは続けたいものです。

 子供の頃からの腐れ縁の友達や大学時代からの仲間以外で、現在親しくしているのは NPOというかボランティア活動を通じて知り合った人たちがメインです(それしか友 達がいないという意味ではありません、念のため^^;)。

 新しくできた「NPO友達」も年々歳々、年をとっていくので、ボランティア仲間に も高齢化の波が押し寄せているのがオカシイような情けないような・・・ (ですから、学生などの新しい人は入りづらい雰囲気なのかもしれません。主婦と退職 者がメインです)。

  「お金がからまない」というのも重要な要素で、仕事関係の知り合いや仲間は刺激的なともあるし、知識のベースが同じこともあって(依って立つところが同じ。つまり理 屈でしか食っていけない同類項)楽しいことも多いのですが、数十年来の友人のようにを許せる仲間にはなりにくいかもしれない。なんといっても、大部分の同業者は利益反ですから。  

 そう考えると、「ボランティアが心地いいのは無償だから。お金が絡まないから」 というのがベースになっています。となると、ワタシがいつも主張している「NPOも ビジネスにならなければ」と矛盾してしまいます。 NPOを持続可能にするうえでの、大きな壁のひとつです。

 確かに貧乏ボランティア団体は心地いいんですよね。「労働の対価」なんて考えるど ころか、持ち出しをしても続けようという人が多い。頭の下がる日本人の真面目さ、勤 勉さです〜。

 「自分が頑張って、みんなも頑張って、少しでも地域が変われば」そう思うから続け られるし、頑固ともいえる利他の信念に基づいているんですよね。

 でも、それでは新しいメンバーが入ってくれない「仲良しクラブ」。
ゆくゆくは「仲良し老人クラブ」になってしまうから、あえて、この壁を突き破りた いと思います。

 「○○を考える会」という類は事業といってもあまりピンときませんが、わたしがこ だわっていきたいと思っているバイオマスは森林保全であれ、バイオマス利用であれ、 やはり人手や設備が必要です。

 資金調達方法から始まって、どの程度の事業展開をしていくのかまでビジョンが必要 です。資金調達方法からして「考える人」状態なので、「専従で給料を払う人を確保する」 のに数年かかりそう。

  ということは関与する人たちが労働力を無償で提供してやるしかないから、スローフ ードならぬ、スローワークになりそうですが、 それでも、林檎の木を植える。
  まぁ「気長に楽しく、環境にやさしいビジネス」にこだわっていきたいものです。

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