分散型エネルギー普及策

No.15 せと風の丘パーク 2003・3・30

  

No.13(2003.10.10)にうれしそうに「四国にもウィンドヒルができました!」と、愛媛 県瀬戸町に去年の10月に建設された風力発電サイトについて書きました。

  先週の土曜日にこの第三セクターによる計11基の風力発電施設を見に行ってきました。

  11基の発電施設は標高300メートル前後の高さの丘の上に建設されています。もとも との高さが300メートル、風力発電のタワーの高さが50メートル、羽が30メートル くらいあるのですから壮観です。なぜか「カブトムシ」の絵が描いてありましたが、 なんか理由はあるのかな?発電量見込みは約2900万キロワット時。全て四国電力に3 億3000万円で売電されます。風を切る音も気にならないくらい小さくなっていました。  

 国の政策として全ての電力のうち新エネルギーを1%程度にする政策(RPS法)をと っっているのでメーカーサイドとしても新エネ推進の潮流に乗り遅れないようにしたい のでしょう。自治体の協力が必要なので第三セクター方式をとっていますが、人口2千 人程度の瀬戸町に財源の余裕があるとは思えないので実質は三菱重工が主導権を握って 進めたプロジェクトでしょう。

  デンマークの風力みたいに地元民の組合方式の風力発電ができると「もっと嬉しい」 けど、風力に向く土地があまりない四国にもこれほどまとまったウィンドヒルができた のは喜ばしいことです!! 以下、どのサイトからも「かぜの丘パーク」の様子を見ることができます。

http://home.e-catv.ne.jp/fzs1000_fazer/ehime/seto.html
http://www.town.seto.ehime.jp/info/windmil_gaiyoul.html
http://www.netwave.or.jp/~uwa-hoso/aki/setohatuden.htm

 丘を登っていく道も整備されています(帰り道、また、迷子になった。もっともこれ は案内してくれた友達が道を間違えたせいです^^;) 紫の花が咲き誇って、春の光のなか、きらきら輝いてきれいでした。九州に近い瀬戸 内海と宇和海にのぞみ、めぼしい産業がない分、海は汚れていないので春霞のなか、 ぼぉ〜と波が穏やかな海です。11基の風力発電を望むパークは右(南かな?)は宇 和海、左(たぶん北側)は瀬戸内海、両方の海が望めます。遠く九州もみえるのです が、かすんでいました。 途中、瀬戸町農業公園があります。「道の駅」です。

http://www.gyutto.net/michi/oa.php?oa=56

ここにも1基だけですが、風力発電があります(こちらは古くからある分)。

  この風力発電を利用したトマトの水耕栽培も行われているようです。 こちらの方が風は弱いみたいでゆったりまわっていました。タワーの内部は登れるみ たいです。この道の駅のコーヒーショップからは瀬戸内海と宇和海両方の海が見渡せ ます。このあたりは佐田岬半島のなかでもっとも狭いところで1キロ程度の幅しかな くて、冗談か、ホンキか、運河を建設するなんて話を聞いたこともあります。

  「せと風の丘パーク」は新しいデートコースになりつつあるのかも?家族連れよりカ ップルの方が多かったです。 ほんの30分程度眺めていただけですが、気持ちが洗われた感じ。いい命の洗濯、気 分転換になりました〜。

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